宮沢りえ、古田新太、橋爪功らが出演するNODA?MAP『ザ?キャラクター』が、6月20日に東京芸術劇場 中ホールで開幕した。約1年半ぶりとなる野田秀樹の新作は、現代の日本人に“信じることとは何か”を痛烈に問う刺激的な作品となった。
NODA?MAP『ザ?キャラクター』、その他の舞台写真
冒頭、夢とも現ともつかない世界から片方の袖を引きちぎ
られた女が出てくる。女の名はマドロミ(宮沢りえ)。どうやら彼女は、実の弟を探しているらしい。彼女が訪れた町の書道教室は家元(古田新太)の“念写”で知られ、多くの生徒を抱えている。ただひたすら名前を書けと生徒に命ずるなど、ここは普通の書道教室とは趣が違うようだ。そしてマドロミに話しかけたオバちゃん(高橋惠子)は「あなたと私は全く同じよ」と言う。 nexon ポイント RMT
そんなオバちゃんの息子はこの教室に入会して以来行方不明で……。
舞台は現実世界の書道教室とギリシア神話が交錯する仕掛け。「(書道の)紙=神」など野田特有の同音異義語の言葉遊びは健在だが、今回は一歩進んで「“俤”の中にいるのは“弟”」、「“儚”さの中にあるのは“夢”」などと、視覚的な漢字の面白さも含まれており、そこに舞台の重要なメッセージを込 くろネコ RMT
める。一度踏みこんでしまうと二度とは後戻りできない集団の狂気や、自分が信じていることは果たして正しいのかという本作の強烈なテーマの端々が、書道教室で書かれる文字に現れているのも見どころだ。
自分の守りたいもののために、ある“魂胆”を持って行動するマドロミ役の宮沢りえは出産後第1作と思えない力強さ。奇妙な家元を演じた古田新太は軽
さと残酷さを持ち合わせた演技で、狂気の集団の長を体現した。会計役(ヘルメスと2役)の藤井隆と古神役(クロノスと2役)の橋爪功は、激しく心を葛藤させながらも集団に取り込まれる人間像を各々好演していた。
2010年は“信じる”をテーマに3作の新作を発表する野田秀樹。その注目の第1作となる『ザ?キャラクター』は8月8日(日)まで上演。追加席チケットを現
在発売中。また、オバちゃん役は、6月25日(金)までと29日(火)?30日(水)は高橋惠子、6月26日(土)?27日(日)は大西智子。
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引用元:FF11 RMT
Antimagnetic
12 年前
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